2011年10月27日(木)「しんぶん赤旗」

TPP交渉参加に反対し日本の食と暮らし・いのちを守る全国決起集会

志位委員長のあいさつ


 26日、東京都内で開かれた「TPP交渉参加に反対し日本の食と暮らし・いのちを守る全国決起集会」での日本共産党の志位和夫委員長のあいさつを紹介します。


写真

(写真)あいさつする志位和夫委員長=26日、東京・日比谷野外音楽堂

全国47都道府県のすべてで連帯行動

 みなさん、こんにちは。(「こんにちは」の声)

 まず私は、風雲急を告げる事態を受けて、みなさんが、日本の食料と農業、国民の暮らしを守るために、TPP(環太平洋連携協定)への暴走阻止の先頭に立って頑張っておられることに、心からの敬意を申し上げます。(拍手)

 私たち日本共産党も、みなさんへの熱い連帯の気持ちを込めて、この決起集会に呼応し、きょう全国47のすべての都道府県で、TPP反対のいっせい宣伝行動をおこなっていることを、ご報告したいと思います。(拍手)

 私たちも党の総力をあげて頑張ります。TPP参加を断念させるまで、ごいっしょに頑張り抜こうではありませんか。(拍手)

食料主権、経済主権を米国に売り渡す亡国の政治

 推進派は、TPP参加が、農林水産業を壊滅に追い込むだけではなく、国民生活のあらゆる分野で大被害が出ることへの国民の不安と疑問が広がっていることに対して、「TPPおばけ」などと中傷しています。

 しかし、TPPは、関税撤廃だけでなく、非関税障壁の撤廃を大原則としています。そして、アメリカが、この間、食の安全、医療、中小企業、金融、雇用など、あらゆる分野で横暴勝手な要求を突き付けてきたことはまぎれもない事実です。

 私は、推進派に聞きたい。これらの要求に「ノー」と言えますか。言えないではないですか。「ノー」と言えず、情報を隠し、やみくもに参加へと走る。これでは、国民のみなさんが不安を強めるのは当たり前ではないですか。(大きな拍手)

 日本の食料主権、経済主権をまるごとアメリカに売り渡す亡国の政治を、断じて許すわけにはいきません。(「そうだ」の声、大きな拍手)

「とにかく交渉参加を」――ゴマカシは通用しない

 推進派は、「ともかく交渉に参加してみて、加盟か撤退かはあとで決める」などとも言いだしました。しかし、こんなゴマカシは通用するものではありません。

 TPPは、すべての関税撤廃が参加の絶対条件です(「その通り」の声)。現にカナダは、「チーズの関税を撤廃する」と表明しなかっただけで、交渉への参加を拒否され、門前払いになったではありませんか。

 だいたい、アメリカに一言いわれただけで、「APECまでに結論を」と走りだす、アメリカの「使い走り」のような政権が、交渉の途中で撤退などといえるわけがありません(「そうだ」の声、大きな拍手)。こんなゴマカシで国民を欺いて、参加の泥舟にのるなどということは、絶対に許すわけにはいかないことを、私は訴えたいと思います。(大きな拍手)

TPPへの暴走阻止の一点で政党の垣根を越えて共同を

 みなさんのTPP反対の国会請願に、350人を超える与野党の議員が賛同し、紹介議員となったとうかがいました。私たち日本共産党も全員が紹介議員にさせてもらいました。(「いいぞ」の声、大きな拍手)

 政治家が頑張らなくてはなりません。TPPへの暴走阻止の一点で、私たちも(参加した各党議員を見ながら)政党の垣根を越えて頑張ろうではありませんか。(大きな拍手)

 政党の垣根を越えて共同を広げて、広く国民と手を携え、頑張り抜き、何としてもこの亡国の企てを食い止めるために、最後まで力をつくすことをお約束して、私のごあいさつといたします。(「がんばれ」の歓声、大きな拍手)





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