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2020年1月5日(日)

安倍政権を「終わり」にし野党連合政権に道開く年に

第28回党大会成功へ「大運動」目標総達成を

20年党旗びらき 志位委員長があいさつ

 日本共産党は4日、2020年の党旗びらきを党本部で行いました。志位和夫委員長があいさつし、「安倍政権を倒し、野党連合政権をつくっていくうえで、日本共産党が自力をつけ、躍進することは、決定的に重要」と強調。14日から始まる歴史的な第28回党大会の成功と「党勢拡大大運動」の目標の総達成をかちとろうと呼びかけました。(あいさつ全文


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(写真)党旗びらきであいさつする志位和夫委員長=4日、党本部

 志位氏は冒頭、全党の大奮闘で「大運動」の4カ月通算で2392人の新入党員を迎え、「しんぶん赤旗」読者の拡大は4カ月連続で前進をかちとり1万646人増となったことを報告したうえで、19年のたたかいについて、(1)市民と野党の共闘が質的に大きく前進した(2)安倍政権の「終わり」がいよいよ見えてきた―という二つの角度から振り返り、たたかいの発展を呼びかけました。

 志位氏は、「共闘が、お互いに支援しあう共闘へと、本格的に踏み出した」と述べ、参院選1人区での相互応援、その後の埼玉、岩手両県知事選の勝利と高知県知事選での大善戦・大健闘の意義を強調。この流れが「桜を見る会」疑惑をはじめとした国会共闘の画期的前進につながったと述べました。

 さらに志位氏は、「政権の問題が大きな焦点となった」と指摘。立憲民主党、国民民主党、社民党、れいわ新選組との党首会談を通じて、「安倍政権を倒し、政権を代え、立憲主義を取り戻す」という方向では一致が確認できたと報告。安倍政治からの転換の三つの方向――(1)憲法にもとづき、立憲主義、民主主義、平和主義を回復する(2)格差をただし、暮らし・家計応援第一の政治にきりかえる(3)多様性を大切にし、個人の尊厳を尊重する政治を築く――が、野党の共通認識となっていることも浮き彫りになってきたと指摘し、「総選挙にむけて、国民が明日に希望をもてるような政権の選択肢をつくるために、知恵と力をあわせよう。その力で、総選挙で必ず勝利し、安倍政治を終わらせ、新しい政治をつくろう」と力強く呼びかけました。

 その安倍政権は、「桜を見る会」疑惑に続いて、カジノ汚職が発覚、底知れない疑獄事件に発展する様相を呈し、どちらも安倍首相を直撃する大問題に発展しています。

 志位氏は、消費税10%増税で景気を悪化させ、景気対策でバラマキを行い、財政をさらに悪化させている安倍政権の出口のない悪循環、対米、対ロ、対中――三つの覇権主義に対する「ペコペコ外交」の害悪を昨年末の中東派兵の閣議決定、日ロ領土交渉、日中首脳会談などを通じて告発。「あらゆる問題で、国民のたたかいを広げに広げ、安倍政権を包囲し、今年――2020年を、『終わり』が見えてきた安倍政権を本当に終わりにし、新しい希望ある政治に切り替える年にしていこう」と呼びかけました。

 志位氏は、第28回党大会は、直面するたたかいの発展にとっても、中長期の展望に立って世界と日本の流れを見定め、党の発展方向を示すうえでも、きわめて重要な歴史的意義をもつ大会になると述べ、「党勢拡大大運動」を全党が力をあわせて必ず成功させることが大会成功のカギとなると強調しました。

 この中で、岡山大学名誉教授の小松泰信さんが「入党宣言」に至るドラマを、ユーモアたっぷりに語ったDVDが共感を呼んでいることを紹介。「党に入ることは、組織に縛られることでなく、自分を律すること」との小松さんの言葉を引きながら、「入党とは拘束されることでなく、羅針盤をもった人生を自ら選びとること」――こういう共感が広がり、入党の輪が広がっていることは本当にうれしいことと述べました。さらに全国各地で、大会の第二決議案が示す法則的な活動によって、「大運動」の目標を達成した支部が次々に生まれている経験を紹介しました。

 「党勢拡大大運動」の期限は1月末。志位氏は、「全ての支部と党員が立ち上がり、党大会を跳躍台としつつ、1月末までに『大運動』の目標の総達成に挑戦しよう。さらに、2月以降も、支部が主役で、末広がりに運動を発展させ、党員と『しんぶん赤旗』の3割増で党創立100周年を迎えよう」と提起しました。

 最後に、党大会直後、1月19日告示、2月2日投票でたたかわれる京都市長選挙で、市民の共同候補・福山和人さんの勝利をかちとるために全国からの連帯と支援を行うことを心から訴えました。


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