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2020年2月7日(金)

新型肺炎 医療・検査強化を

高橋議員 現場職員のケアぜひ

衆院予算委

写真

(写真)質問する高橋千鶴子議員=6日、衆院予算委

 新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、日本共産党の高橋千鶴子議員は6日の衆院予算委員会で、国内の医療・検査体制の迅速な確立と強化、現場でケアにあたる職員のストレスや感染リスクへの配慮を強めるよう求めました。

 政府はこれまで、中国湖北省からの邦人退避のためにチャーター便を派遣しています。帰国後は民間のホテルや国の施設に宿泊し、各省庁から派遣された職員などが生活支援を行っています。

 チャーター便は270人乗りに200人強の乗客と乗務員が乗り込んでいます。高橋氏は、厚生労働省の検疫に関するガイドラインによれば、有症者専門の乗務員の配置や、機内で感染の疑いのある人を他の乗客と距離が取れる場所に移動させるなどを求めているのに対し、乗務員の感染リスクやストレスなど「ものすごく負荷がかかる」と指摘し、配慮を重ねて求めました。

 赤羽一嘉国土交通相は乗務員や関係スタッフ、ホテル等に「感謝したい」と述べ、「検査や(航空会社による)一定期間の自宅待機の措置など適切に対応している」と答弁しました。

 内閣府担当者は宿泊施設に派遣されている職員は約200人と明らかにし、医師のメンタルケア面談など「職員の不安解消に努めている」と述べました。

 発症までの潜伏期間が長いことや、無症状でも感染が発見されたことから、国内での潜在的な感染の広がりに懸念を表明した高橋氏。指定感染症は全数把握だが、「身近なところで検査できる体制をとるべきだ」と指摘し、検査キットの普及や専門外来の設置、感染の拡大に備えた病床の維持など医療機関への支援を求めました。

 高橋氏は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」内で感染者が確認され、乗客全員が原則14日間の船内待機を余儀なくされていることに触れ、長期間の旅程や飛沫(ひまつ)感染しやすい環境など「特徴に応じた対応が必要だ」と訴えました。(論戦ハイライト)


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