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2020年2月28日(金)

新型コロナ 思い切った予算を

衆院予算委 高橋議員が要求

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(写真)質問する高橋千鶴子議員=27日、衆院予算委

 日本共産党の高橋千鶴子議員は27日の衆院予算委員会で、感染が広がる新型コロナウイルス感染症対策が2020年度予算案に盛り込まれていないことを批判し、検査体制強化やマスクなど感染防護具の提供、医療・介護労働者らを守るために「あらゆる面で思い切った予算措置をすべきだ」と主張しました。

 高橋氏は、院内感染対策として、マスク・防護服などの医療資機材の備蓄状況をただしました。加藤勝信厚生労働相が、直近の5年でマスクなどの防護具を約25万人分備蓄したと答弁したのに対し、高橋氏は08年に新型インフルエンザについて質問した際、東京都だけでも50万セット備蓄していることをあげて、備蓄基準の設置とそれにみあった予算増を求めたことを紹介。それから12年たつのに「あまりにも少ない」と指摘しました。加藤氏は一般病院が感染者を受け入れるための補助制度にもふれて「予算面でも対応していきたい」と答弁しました。

 高橋氏は、介護などの入所施設での感染予防について、今でも人手不足で困難と指摘。厚労省が職員確保について、施設を運営する法人同士の応援を求めるだけで予算措置がないと批判し、「人件費をしっかり保障すべきだ」と提起しました。

 高橋氏は、厚労省がコロナ感染症で「子どもは重症化しない」として、相談・受診の目安を「発熱が4日以上続く方」と記述していることに対して、新型インフルエンザでは1歳から小学3年生までワクチンの優先接種の対象としていたと指摘。ワクチンもない中、学校閉鎖などで不安の声が大きいなかで“発熱しても4日待て”との記述は見直すように求めました。

クルーズ船入港拒否政府の対応をただす

高橋議員

 日本共産党の高橋千鶴子議員は27日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルス感染症をめぐり、クルーズ船ウエステルダム号(オランダ船籍)の上陸を認めなかった政府の対応をただしました。

 同船は日本への入港を予定していましたが政府は「船舶内でコロナ感染症の発生のおそれがある」と上陸拒否を閣議で了解(6日)。森雅子法相は27日、入国拒否の根拠としては出入国管理法5条1項14号(日本の利益又は公安を害する行為を行うおそれがある者)に該当したと説明しました。

 高橋氏は「入管法5条1項14号の適用はほとんど前例のないものだ」と強調。同船で体調を崩した人がいるだけで、2千人超の乗客乗員を漂流させたことは重大な決定であり、解釈で法を超える安倍政権の手法だとして厳しく批判しました。


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