しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年3月2日(月)

一律休校 全国に混乱

BS番組 田村政策委員長が批判

 日本共産党の田村智子政策委員長は1日夜放送のBS朝日「激論!クロスファイア」で、新型コロナウイルスの感染拡大防止への対応や、首相主催の「桜を見る会」私物化疑惑などについて、自民党の平沢勝栄広報本部長、無所属の小川淳也衆院議員らと討論しました。

 冒頭、新型コロナウイルス対策をめぐり、安倍晋三首相が全国の小中高校、特別支援学校に一律休校を要請したことについて議論になりました。

 田村氏は、文部科学省からも全国一律と知らなかったとの声が上がっていると紹介し、「準備もないままに、いきなり全国一律でと言われたら衝撃が走る」と批判。一方で政府が学童保育(放課後児童クラブ)などの開所を要請していることについて「学童は大規模化し、狭い空間に児童が密集しており、逆に感染のおそれが高い。職員体制もとれない」と指摘しました。

 2月25日に政府が決定した基本方針にはなかった休校要請を同月27日に安倍首相が突如表明したことに田村氏は、「言ったことがころころと変わるやり方は、混乱とパニックを総理から発信しかねない」と語りました。

 「桜」疑惑について田村氏は、「税金を使ったお友達接待。あまりにひどい私物化だ」と批判。東京高検検事長の定年延長をめぐる法解釈変更で、森雅子法相をはじめ政府の国会答弁が二転三転していることには「安倍首相による解釈変更宣言へのつじつまあわせだ」と指摘しました。

 小川氏は「あらゆることに自民党内で安倍さんに苦言を呈する人がいなくなっている」と批判しました。

 司会の田原総一朗氏が「それでも内閣支持率は40%台だ。なぜか」と問いました。小川氏が「野党が政権の受け皿として国民に認知されていない。野党がその責任を自覚しない限りこの国は変わらない」と述べたことを受けて田村氏は、「政権を取りに行くことを野党がみんなで示していかなければいけない時だ」と強調しました。


pageup