日本共産党

2003年1月22日(水)「しんぶん赤旗」

社会保険病院

4月開院の約束守れ

東京・北区 住民が集会、国に抗議


 政府管掌健康保険から三百億円を投入して建設した東京北社会保険病院が自民・公明政権の社会保険病院への支出削減・統廃合方針のもとで開院のめどがたたなくなっている問題で二十一日、東京都北区の地元住民が「国はただちに開院中止方針を撤回し約束通り四月に開院せよ」と集会を開き、百七十人が詰めかけました。集会では小泉純一郎首相、坂口力厚生労働大臣、堤修三社会保険庁長官あての抗議文を採択しました。

 抗議文は、「オープンを首を長くして待っていました。国の突然の方針転換で四月開院を中止すると伝えられ、…大きな衝撃を受けています。…住民無視と約束を一方的にほごにした国の暴挙に強く抗議し、謝罪と責任ある説明を求める」としています。

 地元の桜並木通商店街の前澤晃会長は「新病院の建設工事にともなう粉じんや騒音にがまんして、いまかいまかと開院を待っていた。中止には納得できない。開院を準備してきた社会保険都南総合病院の職員の手で運営してほしい」と訴えました。新病院に移転することになっていた社会保険都南総合病院の職員約三十人が参加。「移転を続行せよ」の横断幕を広げ、看護師は四月開院を訴えました。

 「突然のことで何がなんだかわからない」という地元町内会長は「正常に開院できるようにいっしょにがんばりたい」。

 廃止された国立王子病院のあとに新病院建設の要求運動をしてきた「国立王子病院を守る会」の山本健二事務局長が世論の喚起を呼びかけ、日本共産党の小池晃参院議員は「超党派でとりくめる運動。国会でもとりあげる」と激励しました。


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