2003年1月29日(水)「しんぶん赤旗」
京都府の山田啓二知事は二十七日、二〇〇三年度予算案の概要について記者会見を行い、府民がかねてから要望していた乳幼児医療費助成制度について、「現在の三歳未満の助成から、入院は就学前までに、通院については三歳以上就学前までは月八千円を超える自己負担分は府が負担する」と表明しました。
一九九八年の京都府知事選挙で森川明氏の「乳幼児医療費の就学前までの無料化を」との公約に、当時の知事や自民・公明などの与党は「絵にかいたモチ」などと攻撃し、府民の切実な願いに背を向けました。その後も知事と与党は、財政が厳しいなどの理由で、若いお母さんたちの集めた署名や、くり返し行った議会請願などに冷たい態度を示してきました。
「安心して子どもを病院にかかれるようにしてほしい」との運動が広がり、独自に就学前までの助成措置を行う自治体が京都府内二十五自治体に広がるなかで、日本共産党京都府議員団がくり返し京都府に要求してきた結果、昨年十二月、府議会で知事は助成制度拡充を検討すると表明し、今回予算化されることになりました。
新日本婦人の会京都府本部の魚山栄子・子育て教育部長の話 若いお母さんたちのがんばりで京都府を動かし前進させることができたと思います。通院は自己負担が必要とされるなどまだまだ不十分なので、引き続き運動を強めていきたい。