2003年2月2日(日)「しんぶん赤旗」
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福岡県の四師会(医師会・歯科医師会・薬剤師会・看護協会)は、福岡市内で一日、四月からの「健康保険本人の自己負担三割」の導入に反対する共同行動をおこないました。
天神の警固公園で開いた団結式には、四師会の会長をはじめ、役職員ら約百二十人が参加。県医師会の関原敬次郎会長、県歯科医師会の秋山治夫会長、県薬剤師会の小田利郎会長、県看護協会の木原由美子副会長が、共同の決意を語りました。
看護協会の木原副会長は、「高齢者の医療費負担増で、受診できない人が増えている。健保本人の三割負担がはじまれば、病気の早期発見、早期治療がさらに困難になる。安心して、より良い医療が受けられるように、四師会と共に導入の凍結目指して頑張る」と話しました。団結式の後、参加者は天神地区を四カ所に分かれて「患者負担増反対」を訴えるチラシを配りました。
天神・岩田屋前ではチラシを受け取った六十代の女性が、「年をとれば、誰でも病院の世話になる。安心して病院にかかれるようにしてほしい。ゼネコンなんかではなく、社会保障にこそ税金を使ってほしい。頑張ってください!」と激励。
県医師会の関原会長(日本医師会代議員会議長)は、「小泉首相の社会保障制度は、国民に負担を求めるだけで、確たる道筋が見えない。医療への株式会社参入など、このままでは、いつでも、どこでも、誰でも安心して医療を受けられる日本の優れた『国民皆保険制度』が壊れてしまう。国民によく知らせ、四月からの『健保本人三割負担』を阻止したい」と話しました。