2003年2月3日(月)「しんぶん赤旗」
北海道小樽市の医師会や歯科医師会、薬剤師会は雪の降る二日昼、市内サンモール一番街で、患者負担増反対を市民にアピールする街頭宣伝をおこないました。三師会が共同で街頭宣伝したのはかつてなかったことで、買い物客や道行く市民が注目しました。
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行動したのは高橋昭三同市医師会長(会員二百六十人)、館裕歯科医師会長(同百四人)、三ツ野篤久薬剤師会長(同二百五十人)ら十七人。
商店街の真ん中に「患者負担増・絶対ダメ」の立て看板。タスキをかけビラを渡します。アーケード街放送で「四月から本人三割負担になると、医療の根本、早期発見・早期治療が壊れます。どうぞチラシをお読みください」。通る人が「私も賛成ですよ」「同じ気持ちです」と声をかけます。
市内入船町の鈴木悟さん(64)はビラを見ながら「医者たちがやるの感心、同感です。失業保険の掛け金は上がる、消費税は上げられそう。本当に黙ってればダメだ」。
高橋医師会長は、「高齢者負担増で一回八千円、一万円になった人がざらだ。経済効率だけ優先させるのは患者の命にかかわる。みな同じ思いだから。これからも折に触れて(一緒に)やりたい」と話します。
館歯科医師会長は「医療費をどんどん上げることは、初期の患者は医者に行くなということ。命の危機さえ感じる問題で、非常にけしからん」。
三ツ野薬剤師会長は「やっていいことと悪いことがある。もっと患者に接している現場の意見を聞くべきだ。声を上げ続けたい」と話しました。