2003年2月4日(火)「しんぶん赤旗」
東京・日比谷公会堂で三日に開かれた「許すな!3割負担 医療・年金・介護の改悪ストップ! 2・3国民集会」は、四千二百人余でうまりました。会場だけでなく、ロビーを埋めてもまだ参加者が入りきりませんでした。千人近い人が会場の外でスピーカーを通した訴えをききました。寒さに負けない請願デモの元気な声が、国会議事堂のなかまで届きました。
「年金切り下げするな」と書いたボードを首から提げて参加したのは、埼玉・川越市の斉木豊太郎さん(70)。「小泉首相は口べぇ(ばかり)達者で、何もしてくれねぇよ。国民のことを考えてくれる政治にしないとな」と大きな声で言います。
国民春闘共闘の熊谷金道代表幹事が、「三割負担凍結を求める運動は、日本医師会はじめ全国に広がっている。野党四党は凍結法案を提出する。凍結実現へ踏ん張りどころだ」と開会あいさつ。
中央社会保障推進協議会の室生昇代表委員は主催者あいさつで、「昨年十月からの高齢者負担増で、往診の回数を減らしたり、『餓死するよりは窒息した方がまし』と在宅酸素を中断し、死亡したケースが出ている」と告発しました。
日本共産党から井上美代、小池晃の両参院議員が参加。小池氏が「今日は節分、明日は立春です。社会保障改悪のオニを追い出し、春を迎えましょう」と訴えると会場は万雷の拍手でこたえました。社会民主党の阿部知子衆院議員もあいさつ。民主党の櫻井充参院議員のメッセージが紹介されました。
日本患者・家族団体協議会の辻川寿之事務局長は「病院や自宅のベッドから、ともにたたかいに立ちあがる決意を送りたい」と激励。栃木県医師会長はじめ、十三のメッセージが紹介されました。