2003年2月4日(火)「しんぶん赤旗」
秋田県は三日、県議会各党・会派への予算内示で、一九九一年度から実施している第三子以降保育料無料に加えて、二〇〇三年度から第一子零歳児の保育料を無料にする方針を示しました。
県と市町村が二分の一ずつ負担する仕組みで、県は一億千八十万五千円を予算計上します。
保育料免除を第一子から対象にするのは全国で初めて。
認可保育所、認可外保育所、事業所保育所を問わず保育所に預けている全ての第一子零歳児を対象としているもの。県子育て支援課では、年度途中から預ける場合も含め対象は八百三十人と試算しています。
県内で最も多い零歳児保育料は四万四千五百円(所得で異なる)。二〇〇一年の秋田県の出生率は、人口千人当たり七・五人で、七年連続全国最下位です。
同課では、「育児休業では(給料の)四割しか出ないため、やむを得ず保育所に預けている例もある。しかも零歳児の保育料は高い。経済的にも苦しい若い世代を支援し、出生率を向上させ多子出産に結びつけたい」と話しています。
県は、昨年十二月と今年一月、町村会と県内九市にたいし、第一子の零−二歳児の保育料を無料にする案を提示し、意見を求めていました。