日本共産党

2003年2月8日(土)「しんぶん赤旗」

年金引下げ法案提出

3千万人が0.9%減額に

政府


 政府は七日の閣議で、二○○三年度の公的年金の給付額0・9%引き下げをはじめ、十種類の手当の支給額を同率で引き下げる「国民年金額等改定特例法案」を決定、国会に提出しました。

 引き下げは、小泉内閣が消費者物価の変動を年金給付に反映させる「物価スライド」適用を決めたことによる国民負担増です。現に年金を受け取っている約三千万人の減額は初めて。介護保険料や、医療費の負担増とあわせてお年寄りへのダブルパンチとなります。0・9%引き下げにより、サラリーマンの厚生年金月額は標準モデル(夫婦二人、四十年加入)で二千百三十三円減り二十三万五千九百九十二円に、国民年金(夫婦二人)は千二百円ダウンの十三万二千八百三十四円となります。

 同様の削減が、特別障害者手当や特別児童扶養手当、原爆被爆者への手当、母子家庭の児童扶養手当(十月から)でも実施されます。


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