2003年2月11日(火)「しんぶん赤旗」
岩手県の四師会(医師会、歯科医師会、薬剤師会、看護協会)は九日、盛岡市内で、四月に予定されているサラリーマンなどの医療費自己負担三割導入の凍結と、高齢者の医療費自己負担の軽減を求める街頭宣伝をしました。三カ所で八十人が参加しました。
デパート・カワトク前では、県医師会の石川育成会長、県歯科医師会の箱崎守男会長、県薬剤師会の大谷道男副会長、県看護協会の杉原千恵副会長らが参加。「患者負担増反対」のプラカードを持ち、たすきもして、ビラを配布しました。
石川会長は「不景気なときに、もっとも働き盛りのサラリーマンの負担を増やすのは、あまりにも乱暴過ぎると思う。診療報酬も2・7%のマイナス改定になっており、財政難を理由に患者の負担を増やす必要はない」と訴えました。
ビラを受け取った菊池正光さん(39)は「生活が苦しいのに、弱者泣かせだ」と語りました。
宣伝には、岩手県保険医協会も協力。日本共産党岩手県委員会の菅原則勝書記長(知事候補)と斉藤信県議も駆けつけ、参加者を激励しました。四師会は岩手日報の同日付に、医療費の患者負担増に反対する意見広告を掲載しました。