2003年2月13日(木)「しんぶん赤旗」
日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会、日本看護協会の四師会は、医療費自己負担凍結を求めて「闘争日」に設定した十二日、全国の医療機関の窓口で患者にビラを配布するとともに、二十六県で街頭宣伝行動を行いました。またこの日までに全国紙と三十県の地元紙に、「患者負担増反対」などの意見広告を掲載しました。
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福岡市では医師会、歯科医師会、薬剤師会が共同し、市内七カ所で市民にアピール。同市中央区天神の岩田屋前には、白衣姿や「患者負担増反対」のたすきをかけた医師、薬剤師ら約三十人が参加しました。夕方からは同所で、福岡県社会保障推進協議会が宣伝しました。
福岡市医師会の竹嶋康弘会長は、「昨年十月からの高齢者への負担増に加え、今度は働いている人の医療費の負担を増やすという。小泉さんは厚生大臣時代に一割から二割へ引き上げて、これ以上の負担増はないといったのに、公約違反だ。党派をこえて頑張りたい」と、決意を語りました。
「お医者さんがこうした行動をするのは歓迎だね」という男性(75)は眼科と整形外科に受診していて、十月からの負担増が「こたえる」といいます。チラシに見入る清川雨施雄さん(67)は、「定年退職後、年金はカット、介護保険料は値上げ。肝臓が悪くて今でも月五千円の医療費がかかるのにまた値上げじゃ、たまらない」。
福岡は小泉首相とともに三割負担を主導してきた山崎拓自民党幹事長の地元。同市薬剤師会の小野信昭専務理事は、「景気も悪く国民はがまんの限界。納得できる医療のために声をあげざるをえない。山崎さん(次の選挙は)危ないですよといいたい」と話しました。
各地の宣伝行動には、民医連の医師などが協力したり、日本共産党の地方議員が参加して激励しました。