2003年2月16日(日)「しんぶん赤旗」
日本共産党の吉井英勝議員は十四日の衆院財務金融委員会で、法外な金利で個人や中小業者に貸し付けるヤミ金融業者の取り締まりを強化するよう求めました。
吉井氏は、銀行が貸し渋り・貸しはがしをおこなう裏で、中小業者のヤミ金融被害が増大していることを指摘。警察庁の瀬川勝久生活安全局長は、昨年のヤミ金融業者の検挙が二百三十八件、四百四十六人に達し、「統計をとりはじめた一九九〇年以降最多になっている」と答弁しました。
吉井氏は「悪徳業者を締め出す措置をとるべきだ」と述べ、貸金業者の登録制を免許制にし、許可なしには営業を認めないことや罰則強化のための立法措置をとることなどを提案しました。
これにたいし、竹中平蔵金融担当相は「登録制の強化は無登録業者の増大を招く」とする一方、悪徳業者を取り締まる罰則強化についても、「その他の刑との均衡等で現状が決められている」と消極的な答弁を繰り返しました。吉井氏は、「現場で苦しんでいる人たちに視点をあて金融行政を進める視点がまったくない」と批判しました。