2003年2月22日(土)「しんぶん赤旗」
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二〇〇一年度決算の報告が二十一日の参院本会議でおこなわれ、日本共産党の八田ひろ子議員が質問しました。八田氏は、小泉内閣が家計や雇用を冷え込ませる最悪の政策をとった結果、「二〇〇一年度に政府がたてた目標はことごとく達成できなかった」と指摘。政府が〇一年度4・5%程度になると予想した完全失業率は5%を超え、1・5%増を見込んだ個人消費は1・7%減と大きく落ち込みました。
八田氏は、小泉内閣が「五百三十万人雇用創出プラン」などを出していたことについて、「絵に描いたモチ」にすぎないと批判。雇用対策として必要なことは長時間労働とサービス残業をなくすことだと指摘しました。
また、小泉内閣が無駄と環境破壊の中部国際空港や関西国際空港二期工事などの大型公共事業を続けていることについて、「肥大化しすぎた日本の公共事業費をいつまでに、どれだけ減らすのか」とただしました。小泉首相は「関空二期事業、中部国際空港は必要な事業であり、着実に推進していく」と答弁しました。
さらに八田氏は、国連安保理事会公開討論で、日本の原口国連大使がアメリカによるイラクへの武力行使を事実上支持する発言をし、小泉首相が「武力行使の容認ではない。国際協調を述べたにすぎない」と弁明していることを追及。「国際協調どころか国際的孤立の立場を歩もうとしている」と批判し、ごまかしの態度をただしました。
八田氏の質問を聞いた六十代の男性は、「短い質問時間のなかで、国の進むべき道、国民の多くが小泉内閣の悪政による痛みに悲鳴を上げている今日的な問題について、厳しく追及していただいた」とメールで感想を寄せました。