日本共産党

2003年2月23日(日)「しんぶん赤旗」

選挙のページ

金権政治一掃へ議席必ず

医療改悪やめさせ充実に期待


 公共事業を受注するゼネコンからのヤミ献金、選挙のための特定寄付で自民党県連前幹事長が逮捕・起訴されるなど金権・腐敗問題で大揺れの長崎県。「公共事業に群らがる企業との癒着で政治がゆがめられ、県民の暮らしと福祉が犠牲にされている構図がはっきりした。日本共産党がのびてこそ県政の流れを変えられる」―西彼杵郡区(定数五)で前回初当選した日本共産党の西村きえ子県議は広範な人々に働きかけながら、再選へ全力をあげています。(中野義人記者)

長崎・西彼杵郡二区

分区はねのけ奮闘 西村きえ子県議

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歯科技工士の学習懇談会であいさつする西村きえ子県議

 日本共産党は昨年一月、知事選のさなかに金子知事や自民党長崎県連に諫早湾干拓事業受注企業から巨額の献金が流れていることを独自調査で暴露。選挙後の三月議会で「国や県工事の受注企業からの政治献金受け取り中止を求める決議」を提案、金権政治一掃の先頭に立ってきました。

日本共産党の役割鮮明に

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 日本共産党の追及は大きな反響をよび、住民団体からも公共事業受注企業からの献金禁止を求める請願が提出される(昨年六月議会)など、金権政治の一掃は多くの県民の世論となりました。こうしたなかで、自民党前幹事長が知事選目的で県発注事業を受注しているゼネコンに献金を要請した疑い(公選法違反)で逮捕されました。

 金子知事を支える「オール与党」は共産党提案の決議に反対し、「知事は答弁しなくてよい」と質問を妨害する議長に同調するなど、金権政治なくせの声に背く勢力であることも浮き彫りに。

 自民党と一部の業界の癒着で政治が食い物にされる一方、暮らし、医療・福祉が切り捨てられてきたことへの怒りが沸騰。県立成人病センター多良見病院の民間委譲問題もその典型です。昨年七月の多良見町長選では、存続を主張する西平隆町長が誕生しました。

 元多良見町職員の男性(73)は、「私たちの税金が食い物にされていたのは許せません。県立多良見病院は地元の人が土地を提供したものであり、赤字だからと民間移譲は許せません。西村さんはどこにでも足を運び、住民の声を聞いてくれる」と期待をよせています。

新たな注目、期待広がる

 金権政治を一貫して追及、暮らしを守るために奮闘してきた日本共産党県議団に新たな注目、期待が広がっています。

 今年二月に西村さんは、長崎歯科技工所協会と歯科技工士会長崎支部の学習懇談会に、歯科技工士会顧問で長崎市から県議選に出馬を表明している自民党前県議とともに初めて招かれました。

 その席で、「人の役に立つ人生を送りたい」という青年技工士が、「共産党が一番いいのではないかと思う」と期待を表明しました。

 長崎県歯科技工士会の深堀亮次会長は「医療改悪をやめさせ、私たちの待遇を改善するためにも、地方から声を上げようと勉強会を開催しました。共産党と西村さんにがんばってほしい」と語ってくれました。

 長崎歯科技工所協会会長の西川千代治さんも「医療制度の改悪は健康悪化を引き起こします。私たちにも影響を与え、許せません。仕事を正当に評価し、技工料に法的拘束力をもたせてほしい。共産党にも協力をお願いしたい」といいます。

音の宣伝とポスター張り

 西彼杵郡区は今回、定数一増とセットで、日本共産党の影響力が大きい香焼町などの一区(定数一)と、西村県議の地元・多良見町を含む十町からなる二区(定数五)に分区されました。西村県議は「西村落とし」を狙った分区をはねのけ、二区で必ず議席を守ろうと奮闘。ほかに、現職三人と前・新人三人が立候補を表明しています。

 西村さんと党の支部・後援会は、音の宣伝とポスター張り出しで町の雰囲気を変え、「いっせい地方選挙にあたっての日本共産党の訴え」にもとづいた対話を広げ、党勢拡大、支持者・後援会員拡大をすすめています。イラク問題では「日本が国連で武力行使に道を開く『新決議』の採択を主張したのは許せません。査察による平和的解決を」と訴えています。

 市田忠義書記局長を迎えて、二十三日に多良見町民センターで開く演説会を選挙勝利の跳躍台にしようと全力投球です。


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