2003年2月24日(月)「しんぶん赤旗」
宮城県保険医協会(郷家智道理事長)は二十三日、仙台市入りした日本共産党の志位和夫委員長に、健保本人三割負担と保険料引き上げの凍結、高齢者の自己負担軽減などを要望しました。
同協会は、県内の医師、歯科医師千七百人で構成する団体です。出席した清水達雄副理事長(理事長代行)は、「今日の医療改革には危機感をもっている」とし、要望書を手渡しました。
志位委員長は、国会論戦で、負担増のため在宅酸素療法の全国の患者さんたちが治療中断に追い込まれていることを取り上げたことにふれ、「命を奪われる事態ですが、小泉首相は、国民に痛みを与えておきながら、その自覚がありません。改悪を食い止めていくために、いっしょに力をあわせていきたい」と述べました。
参加した医師らは、「年金月二万円の在宅酸素療法の患者から電話がきて、負担が大変だとのことだった」、「入れ歯のお金が払えず、『タンスのなかに、おじいさんの入れ歯があったので、それを使えるようにしてくれないか』との相談を受けた」などと、実情を述べました。