2003年2月26日(水)「しんぶん赤旗」
|
四月からの医療費三割自己負担の実施延期、凍結を求める意見書案が二十五日、三重、鹿児島、徳島の県議会本会議で可決されました。いずれの議会でも公明党議員を除く賛成多数で可決されました。三割負担実施延期・凍結の意見書を可決したのは長野、高知、北海道を含め六道県議会となりました。
三重では県医師会から出された請願を賛成多数で採択するとともに、政府にたいして、三割自己負担の実施凍結を求める意見書を可決しました。
請願・意見書いずれも公明党議員一人だけが反対しました。公明党議員が所属する会派「無所属・MIE」の代表は紹介議員になっており、二十一日の常任委員会では全会一致で採択されていました。
鹿児島では、公明党議員二人を除いて賛成議員四十九人が連名で本会議に実施延期を求める意見書案を提出。日本共産党、自民党、社民党、民主党、自由連合などの賛成で可決。公明党は反対しました。
徳島県議会でも「被用者保険三割自己負担の実施凍結を求める意見書案」が賛成多数で可決されました。公明党議員二人だけが反対し、日本共産党、新風21、自民党、自由党、無所属の五月会などが賛成しました。
これまで可決している三道県議会はいずれも公明党議員を含む全会一致でした。「負担増反対」の声が広がるなかで、坂口厚生労働大臣を擁する党だけが、態度を一変させ、実施強行の姿勢をきわだたせています。