2003年3月2日(日)「しんぶん赤旗」

“核兵器使用許すな”

3・1ビキニデー集会に２千人

「イラク戦争反対、核使用許すな」と開かれた被災49周年３・１ビキニデー集会＝１日、静岡・焼津市、市文化センター

　ビキニ被災四十九周年の一日、静岡県焼津市の文化センターで「ストップ戦争・核使用許すな」「日本政府は戦争協力やめよ」を掲げて「二〇〇三年３・１ビキニデー集会」が開かれました。宣伝や募金活動を重ねて「ピース・ツアー」を組んで参加した青年など、全都道府県から二千人以上がつめかけました。

　世界大会実行委の河井智康運営委員会代表が報告後、イラク戦争と平和のとりくみを主題にパネル討論。

　立命館大学の安斎育郎教授がコーディネーターを務め、ジョゼフ・ガーソン（米・フレンズ奉仕委員会）、パク・スンソン（韓国、参与連帯）両氏と全労連の熊谷金道議長、新日本婦人の会の白井雅子副会長が発言しました。

　各氏は「平和のスーパーパワーで戦争にストップを」（ガーソン氏）、「多くの若者が平和のために行動している。韓国にとって大きな希望だ」（パク氏）、「労働者の共同の力で小泉首相とブッシュ政権を包囲する」（熊谷氏）、「戦争やめよと広がる女性の運動をもっと大きくしたい」（白井氏）と強調しました。

　マーシャル諸島共和国のライザ・カブラ、日本被団協の田中煕巳、日本科学者会議の野口邦和の各氏が被爆・被災者の思いや核廃絶、非核太平洋の課題を語り、日本青年団協議会や生協連岡山コープ、宗教者、青年らが決意を表明。戸本隆雄焼津市長と第五福竜丸の見崎吉男・元漁労長が来賓あいさつしました。

　集会は原水爆禁止世界大会実行委員会、ビキニデー静岡県実行委員会の共催したものです。