2003年3月2日(日)「しんぶん赤旗」
【ドーハ28日岡崎衆史】イラク攻撃に備え米兵の増強が進むペルシャ湾岸のバーレーンとアラビア海に面するイエメンで二十八日、イスラム教の金曜礼拝後、イラク攻撃に反対する大規模なデモが実施されました。
報道によると、バーレーンのマナマでは、主催者発表で二万人(警察発表一万二千人)が、ラズ・ルマン・モスクから国連の現地事務所まで約一・五`を行進。「侵略と戦争反対」「アラブ諸国への米軍の駐留反対」を訴えました。
イスラム教シーア派のアリ・サルマン師は「イラク攻撃の唯一の理由は石油の支配だ。米国は自国の利益に沿って政府を任命したり追放したりするために世界を支配したいのだ」と批判しました。
イエメンのサヌアのデモには約一万人が参加しました。
米第五艦隊の司令部があるバーレーンには五千人以上の米兵が駐留し、国民の反発を招いています。