日本共産党

2003年3月2日(日)「しんぶん赤旗」

3.1ビキニデー STOPイラク攻撃

高校生も戦争あかん 墓参行進


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イラクを戦場にしないでとアピールしながら、故久保山愛吉氏の墓参平和行進をする3・1ビキニデー参加者=1日、静岡・焼津市

 太平洋ビキニ環礁で操業していた静岡県焼津市の漁船・第五福竜丸が米国の水爆実験で被災してから四十九年目の三月一日、「原水爆の被害者は私を最後にしてほしい」と遺言を残した故久保山愛吉さん(同船・無線長)への墓参平和行進が同市で行われ、千七百人が参加しました。

 久保山さんの遺影を掲げた鈴木明日美さん(21)を先頭に「使うな、なくせ核兵器、STOPイラク攻撃!平和的解決を」の横断幕を掲げて久保山さんの眠る弘徳院まで行進。墓前に献花。

 「日本宗教者平和協議会」ののぼりを手にした大分県の真宗大谷派安養寺の林正道住職(56)は「米国がイラクに攻撃をしかけるギリギリのときにきている。今こそ核兵器を廃絶し戦争をおこしてはならないと参加しました」。大阪の男子高生(19)は「“戦争あかんで署名”にとりくんでいます。戦争をやめたいし、平和のムードを高めていきたい」と語りました。

 日本宗教者平和協議会主催の墓前祭では、各参加団体代表が核兵器廃絶への決意を表明。焼津、広島、長崎の三市長から寄せられた連帯のメッセージが紹介されました。日本共産党の小池晃参院議員は、米国に追随する日本政府を厳しく批判。久保山さんの遺言と「再び被爆者をつくるな」というヒロシマ・ナガサキの叫びを心に刻んで奮闘する、とのべました。


青年ら「平和でナイト」

 二〇〇三年3・1ビキニデーの行動に参加した青年・学生が集う「平和でナイトin静岡」が一日、静岡県焼津市の文化センターで開かれ、全国から二百五十人が参加しました。

 ビキニ環礁での水爆実験による被災の記録ビデオを見たり、「どうしたら戦争を阻止できるか」をテーマに小グループに分かれて熱っぽく討論したりしました。

 全員が初参加のグループや、九人のうち五人が初めてというグループもありました。福岡県から参加した看護師(26)は「命を守る病院で働いているのに、戦争で死んでいくなんてつらすぎる」と語りました。東京の女子高校生は「みんなが少しずつ考え、少しずつ行動したらいいと思う」と話しました。

 東京から参加した問屋で働く男性(30)は、「イラクとアメリカの戦争で死ぬのは市民、子ども、弱い人たちだ。国のえらい人たちによる戦争で民間人が死ぬのはいやだ」といいます。

 「そろいのTシャツでアピールしよう」「参加した人が主役のパレードをしよう」など、グループ討論で出されたアイデアが全体に紹介され、参加者は賛同できるアイデアに拍手でこたえていました。


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