2003年3月3日(月)「しんぶん赤旗」
原水爆禁止日本協議会は二日、静岡県焼津市で3・1ビキニデー全国集会を開きました。全都道府県から参加の千百人は「イラク攻撃反対」「核使用許すな・廃絶を」の草の根のたたかいを交流し世界と連帯していっそう強化することを確認しました。
高草木博事務局長が基調報告を行い、国連憲章に反する先制攻撃と核兵器使用をかかげるブッシュ政権が「加速度的に孤立している」と指摘。
一日一日の行動が歴史を動かしているいま、イラク戦争反対、「核使用許すな・廃絶を」署名を全国の市区町村に広げ、政府に対して「憲法守れ、戦争やめよとファクス、メールなど集中しよう。自治体決議を広げよう」と具体的な行動を呼びかけると大きな拍手に包まれました。また被爆者・核被害者との連帯と援護、原水爆禁止世界大会と平和大行進の成功を訴えました。
赤松宏一代表理事が非同盟諸国首脳会議にゲストとして参加したことを報告。国連憲章を守り、核兵器廃絶のために非同盟諸国との協力の重要性を強調しました。
集会では、米韓両国の平和運動の紹介、山口仙二氏ら被爆者の訴えにつづき、神奈川をイラク攻撃の基地にさせるなと署名や安保理事国へのファクス運動をすすめている(神奈川)、非核神戸方式を紙芝居で紹介(兵庫)、昨年の「3・1ビキニデー集会」参加をきっかけに地域で青年の組織をたちあげピースアクションにとりくんでいる(徳島、福島の青年)などの草の根運動が報告されました。原爆症認定を求める提訴を決意した三人の被爆者も壇上にあがって紹介され、連帯の拍手をあびました。
集会では日本共産党の赤嶺政賢衆院議員が連帯あいさつし、小泉内閣がアメリカとの同盟が「国益」だとして憲法よりも日米軍事同盟を優先していることを批判し、国民と力を合わせてイラク攻撃をやめさせる決意をのべました。