2003年3月3日(月)「しんぶん赤旗」
世界中でイラクにたいする「戦争ノー」の声があがるなか、日本列島各地で週末から二日にかけて、各分野でさまざまな反戦の行動がとりくまれました。
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「イラクの子どもたちを泣かせないで!」「アメリカのイラク攻撃反対」――。二日午後、日曜日の人出でにぎわう神奈川・川崎駅前市の大通りに、プラカードや横断幕をかかげた若者たち約百人の元気なシュプレヒコールが響きます。
ギターなどの楽器を携えた青年たちが「イラク攻撃反対」の思いをアピールする「平和のパレード」を主催したのは、民青同盟神奈川県委員会。
「ノー・ウオー」「国連憲章を守った平和解決を!」などを訴えるビラを道ゆく人たちに手渡しながら、戦争反対の願いとイラク攻撃を事実上支持する政府に怒りをぶつけました。
川崎市麻生区の保育士、勝又紀子さん(23)は「保育という仕事をしているので、世界のどこの子どもたちでも、笑顔でいてほしい。もしアメリカがイラク攻撃すれば、子どもたちがいっぱい犠牲になると思うと、黙ってはいられない。小泉首相は、はっきりイラク攻撃反対といってほしい」と「平和のパレード」に参加した思いを語ります。
藤沢市から参加した大学四年生の青年(22)は「罪のない人たちまでも死んでしまうイラク攻撃をどうしても止めないと。小泉首相にいいたいのは、憲法九条を持っている日本だから、イラク攻撃反対をいってほしい。なんで憲法九条を生かそうとしないのか」と話しました。
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「あかんで戦争!3・2ピースウオークin神戸」が二日、神戸市中央区でとりくまれ、青年や学生、高校生ら約二十人が参加しました。民青同盟兵庫県委員会がよびかけたもの。色とりどりの風船や「イラク攻撃絶対あかん!」と書いたプラカードなどをもちながら、「イラク攻撃反対」「戦争なんてしたくない」などと訴えて三宮から元町まで行進。元気いっぱいの声が繁華街に響きました。
「がんばってな」と声をかけていく女性や手を振って応援する青年、ビラをとりにくる高校生など、市民から大きな注目を集めました。
初めて参加した青年(27)=神戸市垂水区=は、「やって楽しかった。いっしょにやる人をもっと増やしたい」と語っていました。