2003年3月4日(火)「しんぶん赤旗」
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健康保険の本人三割負担の凍結を求め、国会内で三日、日本共産党、民主党、自由党、社会民主党の四党が共同して緊急集会を開きました。衆参両院の議員、秘書など約二百人が参加しました。
二月十二日に四野党が衆院に三割負担凍結法案を提出しましたが、与党は審議入りを拒否。これを打開するために開いた集会です。
各党を代表して、日本共産党の市田忠義書記局長、民主党の岡田克也幹事長、自由党の藤井裕久幹事長、社民党の福島瑞穂幹事長が決意を表明しました。
市田氏は「凍結法案をまったく審議しないまま、予算をきょうにも通そうとしているのは、政府・与党の自信のなさのあらわれであるとともに、議会制民主主義を破壊する暴挙だ」と批判。三割負担は深刻な受診抑制を招き、健康を悪化させ病気を重症化させるとのべ、ムダな公共事業を削って財政の根本に社会保障をすえてこそ、保険財政の悪化と負担増の悪循環を断ち切ることができると主張しました。
市田氏が「国会での論戦を強めるとともに国民の中にうって出て、三割負担を力を合わせてやめさせよう」と呼びかけると、会場から大きな拍手がわきました。
「地方議会でも三割負担凍結の決議が次つぎあがり、自民議員も賛成している。地方、国民をまきこみ、断固阻止しよう」(民主・岡田氏)、「世論ではこっちが圧倒的多勢だ。マスコミはしっかり報道してほしい」(自由・藤井氏)、「“医療のさたもカネしだい”にさせてはいけない。命や健康を破壊する小泉内閣は退陣を」(社民・福島氏)などと各代表が訴え、四野党の結束を確認しあいました。