2003年3月4日(火)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の木島日出夫議員は三日の衆院予算委員会で、イラクへの武力行使を迫る米英の国連安保理決議案を「平和的解決のための決議案」と美化する小泉内閣の外交姿勢をただしました。
小泉純一郎首相は「平和的解決のための外交努力を最後まで行うもの」(二月二十八日、衆院本会議)として米英決議案に支持表明しています。
木島氏は「米英は何のために決議案を提出したのか。国連の査察を打ち切って、イラクへの武力攻撃に入るためのお墨付きをもらうという明白な意図がある。そんなことは国際的な常識だ」と追及しました。
首相は「そういう意図があるから、イラクは小出しだが、査察に若干の協力を始めている」と答弁。事実上、戦争容認決議案であることを認めつつ、「イラクに圧力をかけるものだ」と米英案の美化に終始しました。
木島氏は、「米英が武力行使を求めているという意図が分かって決議案を支持しているのなら、武力行使を支持しているということだ」と指摘し、「イラクに最後の外交的圧力を加える」としてごまかす首相の姿勢を「二枚舌だ」と厳しく批判しました。