2003年3月5日(水)「しんぶん赤旗」
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健康保険の三割負担凍結を世論に幅広く訴えようと四日昼、日本共産党の志位和夫委員長、民主党の菅直人代表、自由党の藤井裕久幹事長、社民党の福島瑞穂幹事長が、東京・有楽町のマリオン前で合同の街頭宣伝を行いました。休み時のサラリーマンや買い物客が、四野党国会議員の秘書らが配布する三割負担凍結法案の内容を知らせるビラを受け取って聞き入りました。
志位委員長は、四野党共同提出の凍結法案を与党が審議もせず、にぎりつぶそうとしている動きを批判し、「この問題は国民の命、健康にかかわる大問題です。堂々と国民みなさんの前で是非を明らかにさせようではありませんか」とよびかけました。
三割負担への引き上げが、いっそうの受診抑制と治療の中断をひきおこし、国民的規模での健康悪化がすすむと告発。「国保は三割負担」「財政が大変だ」という政府・与党の言い逃れを一つひとつ反論し、「いまの医療保険財政の赤字をひきおこした責任は政府・自民党にあります。景気をこれだけ悪くし、社会保障や税の支え手を壊し、国庫負担の責任を投げ捨てたことに責任があります」とのべ、ムダな公共事業の削減、高すぎる薬価へメスを入れる改革こそ必要だと訴えると、大きな拍手がおきました。
他党も「三割負担は医療の質を悪くし、患者負担を大きくする」(菅氏)、「働く人をいじめてどうするのか」(藤井氏)、「凍結法案の審議入りを求めてがんばりたい」(福島氏)と訴えました。