2003年3月8日(土)「しんぶん赤旗」
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「八日、日比谷で反戦の集会とデモが行われます。あなたも参加しませんか」−−冷たい雨のなか、元気な声が響きました。イラク攻撃に反対して東京都千代田区の日比谷公園野外音楽堂で八日午後二時から開かれる集会「ワールド・ピース・ナウ3・8」を前にした七日、渋谷区のJR渋谷駅前で、集会成功のための二十四時間耐久ビラ配布・宣伝が行われました。
「あす八日午前十時までがんばります」と声をはりあげる間柴一衣さん(22)=フリーター=は、戦争反対の集会への参加は今回が初めてです。「戦争は人の命を勝手に奪ってしまう、大きな罪だ。戦争に無関心でいることは、無責任なこと」と参加しました。
二十六歳の女性会社員は休暇を取って、静岡市から五日に上京。「『戦争をやってはいけない。とめたいよ』の多くの声を、日本国民の声として表わしたい」と、ビラを配ります。
イラク攻撃反対の国際世論が高まるなか、日本の高校生たちが「私たちにもできることを」と七日、東京都内で記者会見し、二十一日に東京・渋谷区の宮下公園で平和集会を開催することを発表しました。呼びかけ人は、東京都、埼玉県、神奈川県の高校生八人。それぞれ、日ごろは高校生平和ゼミナールなどで活動しています。
佐藤知弘さん(和光高校)は「人の命が奪われることは基本的にいやです。平和のためになにかしてみたい、でも何ができるかわからない、という高校生の声に応えたい。千人規模の集会をめざしています」と話しました。
埼玉高校生平和ゼミナールの男子高校生は、「日本中にこの集会を知らない人が一人もいないくらい、歴史に残る集会にしたい」と決意。北海道や沖縄県などの高校生二十六人が集会の賛同人となっています。
集会の正式名称は「イラク攻撃反対 ぼくたちの手で戦争をとめよう 全国の高校生あつまれー! 3・21全国高校生平和大集会」。集会後は米大使館に向けてデモをする予定です。
イラク情勢が緊迫する中、大阪市北区の繁華街・梅田で七日、大阪YWCAとその関係者らが、反戦のメッセージを書いたプラカードを手に無言で立ち続ける「サイレント・アピール」をおこないました。同時多発テロがあった二〇〇一年九月から一年以上、毎週金曜日の夜に続けているものです。
大阪YWCA職員の中山羊奈さん(36)ら七人が「WE LOVE PEACE・NO WAR」と書いた手作りのプラカードを手に立ち続け、平和な世界の実現を呼びかけたジョン・レノンの曲「イマジン」を流しながら三十分間、通行人に静かに訴えました。「ワールド・ピース・ナウ3・8」参加をよびかけ24時間耐久ビラ配布・宣伝行動に取り組む人たち=7日、東京・渋谷駅前