2003年3月9日(日)「しんぶん赤旗」
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「イラク攻撃反対」「戦争ストップ」。戦争か平和かをめぐる緊迫した局面のなか、平和を願う草の根の行動が八日、思想・信条、宗教の違い、国籍、世代を超えて、北海道から沖縄まで列島各地で多彩に行われました。参加者は手づくりのプラカード、音楽や詩の朗読など思い思いの方法で平和を訴えました。
国際婦人デーのこの日、世界と連帯して、女性が各都道府県でピースアクション。「イラク攻撃反対、許すな有事法制宣伝旬間」(八日―十八日)を設けた平和・民主団体は全国で宣伝・署名活動を実施。中央団体は有楽町で、初日の行動をスタートさせました。
市民グループなどが実行委員会をつくった反戦行動も、東京はじめ主要都市でとりくまれました。
日本共産党の地方議員、支部、後援会も宣伝カーやハンドマイクを繰り出し、イラク攻撃反対を訴えました。
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八日、アメリカのイラク攻撃に反対する「ワールド・ピース・ナウ3・8」が、全国三十六都市で取り組まれました。百七十の市民団体が賛同したもの。
東京・日比谷公園には、インターネットや新聞の意見広告で集会を知ったという四万人以上が集い、花束や楽器を持ち、手づくりのプラカードを掲げ銀座までパレードしました。
合言葉は「玄関を出たらピースウオーク」。ポスターをもって電車に乗ったら「私もいきます」と声を掛けられたという松尾雄介さん(28)=京都府=と後藤歩さん(25)=神奈川・逗子市=のカップル。「ブッシュのやり方は勝手、暴走しているとしか思えない」(後藤さん)、「世界中の世論が盛り上がっている、自分も力になりたかった」(松尾さん)と初参加。
日比谷野外大音楽堂では歌手の喜納昌吉さんやイーデス・ハンソンさんらが歌やトークで訴え。「ザ・ニュースペーパー」はアメリカ追随の小泉首相のコントで会場を沸かせました。
集会開始一時間で会場は満杯。入りきれなかった参加者は、会場周辺で小集会を開いたり、沿道でパレードを待ちました。