2003年3月9日(日)「しんぶん赤旗」
【北京8日鎌塚由美】新華社電によると、国連安保理に出席した中国の唐家―外相は七日、ニューヨークでロシア、フランス、英国の外相とそれぞれイラク問題について協議し、この中で武力行使に道を開く新たな国連決議に賛成しない立場を表明しました。
唐外相は、査察団が「イラクでの活動は、実質的な進展を始めている」と安保理に報告したことについて「積極的な兆しだ」と評価。「武力行使の権限を与える新決議をつくることに賛成しない」と明言しました。
ロシアのイワノフ外相は、イラク問題を「平和的に解決する可能性はある」と述べ、「安保理が武力行使に道を開く決議を通過させる必要はまったくない」と表明しました。ドビルパン仏外相も、イラクの査察活動が進展していることを強調し、「安保理が武力行使に道を開く新決議に反対する」と表明しました。