2003年3月13日(木)「しんぶん赤旗」
【ワシントン１１日浜谷浩司】米軍は十一日午後、フロリダ州のエグリン空軍基地の実験場で、非核兵器としては最も強力とされる新型大量殺りく爆弾、超大型空中爆発兵器（ＭＯＡＢ）の爆発実験を実施しました。
イラク侵攻の態勢が整うなかでの実験であり、対イラク戦争が新型兵器の実験場となる可能性を示しています。電子機器を破壊する高出力電磁波爆弾なども投入されるとの見方もあります。
ＭＯＡＢは、その略称から「あらゆる爆弾の母」との異名をもちます。精密誘導型の気化爆弾の一種とみられ、重量二万一千ポンド（約九・五トン）。爆弾はＣ１３０輸送機から投下され、実験では、きのこ雲があがったといいます。
これまでの最も強力な非核爆弾は、米軍がアフガニスタン戦争で使用した「デイジー・カッター」（一万五千ポンド）とされ、新型爆弾の破壊力はこれを大きく上回ります。
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