2003年3月14日(金)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の小泉親司議員は十三日、参院予算委員会で、イラク問題で米国に追随する日本政府の態度を追及しました。
小泉氏は、七日提出のブリクス査察団委員長報告が、「数カ月の査察の継続」が必要と強調していると指摘。米英スペインの修正決議案を日本政府が「支持する」と表明したことについて、「十七日以降の武力行使を容認するものではないか。中間諸国にどう説明して働きかけているのか」とただしました。
川口順子外相は「イラクの態度を見る限り、査察の継続の有効性には疑念を持たざるをえない」などと答弁。査察打ち切り後に武力行使に踏み切る米国の姿勢に理解を示しました。
小泉氏は川口外相の見解を批判し、安保理決議なしの米国による武力行使を認めるかと追及しました。川口外相は「米英が万が一武力行使を行うとしても、国際法に則って行われると考える」と表明。根拠となる国際法について停戦とイラクの大量破壊兵器廃棄を義務づけた決議六八七と、武力行使権限を付与した決議六七八をあげ「武力行使が容認されることはありうる」と述べました。
小泉氏は「決議なしの米国による単独攻撃は、事実上の先制攻撃だ」と指摘。「わが党は武力行使を含む決議に反対だが、外相が『国際協調』と言うのなら、決議なしの武力行使は支持しないということを明確にすべきだ」と主張しました。