2003年3月14日(金)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の中林よし子議員は十三日の衆院本会議で、食品安全基本法案に多くの問題点があることを指摘。法案を徹底審議し、消費者・国民が納得のできるような内容にすべきだと主張しました。
中林氏は、法案が消費者の権利に相応する国の義務・責任も明記せず、安全な食生活を営む消費者の当然の権利を認めていない点を指摘。
また、食品の安全性を検討するために内閣府に設置される食品安全委員会について、リスク評価をおこなうだけで消費者代表の参加が認められていないと批判し、「リスク評価は一部の機構とし、上部機構として消費者団体代表を入れた総合的食品安全検討機関とする必要がある」と提案しました。
さらに中林氏は、食品の安全性の確保には輸入食品のチェック体制の強化が不可欠と指摘。体制強化をせずに、「リスク評価だけを行えば食品の安全性が確保されると考えるのは、不十分だ」と批判しました。
谷垣禎一食品安全担当相は、安全な食生活を営む消費者の権利について、「消費者は食品を最終的に消費する当事者であり、知識や理解を深める役割がある」として、「権利という位置付けになじまない」と答弁しました。
また、「安全委員会は利害調整をおこなう場ではない」とのべ、消費者代表の参加を否定しました。