2003年3月14日(金)「しんぶん赤旗」
日本共産党の穀田恵二国対委員長が十一日のテレビ朝日系番組「スーパーモーニング」の討論に出演し、イラク問題で日本政府がとるべき態度について発言した内容には反響が相次いでいます。
党本部には視聴者から「穀田さんが論戦をリードしていた」「戦争をしないために何をすべきか具体的に話され、戦争賛成派も最後には口を閉ざしてしまうほど頑張っていただいた。ありがとうございました」など、多数の共感の声が寄せられました。
番組で穀田氏は、日本政府がアメリカの武力攻撃を容認することについて、国民には説明せず、国連の場では平気で演説しているところに「深刻な事態がある」と指摘したうえで、「アメリカは国連決議をしようがしまいが(武力攻撃を)やるといっている。(政府の態度は)こういうものに道を開くものだ」と批判しました。
アメリカの武力攻撃を前提にした発言がつづくなかで、穀田氏は「戦争が必要だではなく、どないして止めるかを考えなければならない」と指摘。「国連のルールを破って、強者が弱者をいつ破ってもいい世界になったらだめだということで世界が動いている」と国際世論の動きを紹介しました。
また、北朝鮮問題を理由にアメリカ支持やむなしという議論について、「イラク問題を戦争で解決すれば、北朝鮮の問題も戦争による解決が当たり前という論調をつくることになり、許されない」と強調。「日本は国連憲章、憲法にもとづいて、(武力攻撃は)やめろとドーンといえば、日本の価値はあがる」と述べました。