2003年3月15日(土)「しんぶん赤旗」
【ベルリン14日片岡正明】シュレーダー独首相は十四日、独連邦議会(下院)で演説し、イラクの大量破壊兵器の平和的手段による解決は可能だと改めて強調しました。
同首相は「強化された査察体制によって継続的で検証可能な武装解除が達成できる」「イラクでの査察は終結させてはならない重要な手段だ」と指摘。ドイツは、フランス、ロシア、中国など安保理の過半数の国とともに「イラクの大量破壊兵器廃棄は平和的手段で可能であるし、また平和的手段でなければならないことに確信を持っている」と語り、米英の新決議案に反対していくことを確認しました。
さらに、ドイツは「平和と正義の多極的世界秩序に責任を負っている」とのべ、米国の一方的な秩序の押しつけを批判しました。