2003年3月16日(日)「しんぶん赤旗」
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「患者負担増反対」の総決起集会が十五日、大阪市内で開かれ、近畿各地から集まった医師や患者たち二千三百人で会場はいっぱいになりました。近畿各府県の保険医協会や社会保障推進協議会が主催したもの。
平井正也大阪社保協会長が「四月からサラリーマン三割負担が実施されると、受診抑制や重症化が増え医療財政も悪化する。近畿からも負担増反対の声をあげましょう」と主催者あいさつ。
各県の代表者は「高齢者医療費負担増でリハビリを中断したたため歩行不可能になった。負担増凍結を」(滋賀)、「健保本人三割負担凍結の署名が(これまで取り組んだ署名の)三倍集まった。負担増反対の共同を広げたい」(和歌山)など次々と発言。日本共産党の藤木洋子衆院議員、宮本岳志参院議員、全国保険医団体連合会の室生昇会長が連帯のあいさつをしました。
大阪府守口市から参加した伊川晃さん(79)は「脳梗塞(こうそく)の後遺症などで通院していますが、昨年十月から医療費が三倍になった。絶対許せない」と語り、奈良市内の高齢者施設で働く戎家とく子さん(29)は「介護のお年寄りも私も負担増になる。政府は国民のために税金をつかって」と話していました。