2003年3月16日(日)「しんぶん赤旗」
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「基地の島、沖縄から世界へ、平和の声を発信したい!」(十七歳の高校生)との熱気で、沖縄・那覇市の与儀公園が包まれました。十五日、「STOPイラク攻撃! 戦争を許さない沖縄県民大会」(同実行委員会主催)が開かれ、五千五百人の県民が会場いっぱいにつめかけました。
集会後、参加者は国際通りをパレードし、「ブッシュはイラク攻撃やめよ」などとアピール。「Vサイン」で応える通行人や、パレードの列に加わる観光客の姿があちこちで見られました。
「声を上げないと加害者になってしまう」との思いで参加した、研修医の嘉陽真美さん(27)は、「医療従事者として、無駄な戦争で貴重な命を失わせるわけにはいきません。戦争をやめさせるために、自分たちでやれることを精いっぱいやりたい」と話していました。
「STOP!イラク戦争3・15国際連帯大阪集会」が十五日、大阪市中央区の大阪城公園野外音楽堂で開かれ、約千八百人が参加しました。有事法制に反対する大阪連絡会が主催したもの。
参加者は横断幕・タペストリー・風船・プラカードなどに反戦、平和のメッセージを込め、「アメリカのイラク攻撃反対」「アメリカは国連決議に従え」「日本を戦争する国にするな」「子どもたちに平和を」などと訴えながら市中心部を行進しました。
ミサイルをモチーフにした手づくりの反戦デコレーションを担いで参加した堀口悟史さん(22)=大学生=は「草の根から平和への願いを広げていきたい」と話し、反戦の早朝宣伝のあとかけつけた小西良晃さん(20)=大学生=は「一人でも多くの人に反戦をアピールできれば」と話していました。
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「イラク攻撃をとめよう。歩こう! 世界の人々とともに」―十五日、京都市役所前広場を埋めつくした三千人を超える市民によるピースウオーク。「いまなら戦争をくいとめることができる」と訴え、繁華街を歩きました。
出発前には歌手の高石ともやさんが「イマジン」を歌うなど、参加者を激励。日本共産党の西山とき子参院議員、京都弁護士会の田畑佑晃会長らがあいさつし、梅原猛さんらがメッセージを寄せました。ピースウオークでは、大原念仏寺住職の大島亮準さんらが先頭を歩きました。
ビラを見て参加したという桐村史さん(17)=京都市東山区=は、「戦争はやめてほしいと思っていたけど、こんなたくさんの人が訴えているのをみて、その思いを強くしました」と語りました。前田みやこさん(68)=同伏見区=は、「組織には属していませんが、ずっと世界で反戦の声が高まっているので、自分も世界の一人になりたくて」と語っていました。