2003年3月17日(月)「しんぶん赤旗」
東京都知事選(二十七日告示、四月十三日投票)は告示まで十日に迫りました。石原都政と正面から対決する若林義春候補(日本共産党公認、党都委員長)は十六日、中野区、青梅市で街頭に立ち、「東京を、子どもたちや障害者、お年寄りが安心して暮らせるまち、女性が輝けるまちに改革していこう」と熱く訴えました。
イラク情勢が緊迫するなか、戦争と平和をめぐる問題が都知事選の重大争点に浮上しています。
石原慎太郎知事は、米軍のイラク攻撃を「容認する」といい、「(イラク)淘汰(とうた)は間違った戦略と思わない」と、国際平和のルールに背く米国追随の立場を際立たせています。
若林氏は、石原知事の反平和の立場を厳しく批判。「憲法九条を持つ日本の首都から、戦争反対を世界に発信しよう」と訴えて、聴衆の盛んな声援、拍手を浴びました。
告示を目前に、東京青年会議所が十七日予定していた都知事選候補者による公開討論会は、現職の石原知事が出席を承諾せず、断念に追い込まれました。石原氏はいまだに公約も発表せず、都民の前での政策論戦を回避する姿勢に批判が高まっています。若林候補と日本共産党は、都民の要求にこたえる若林氏の「三つの公約」を都民のなかに大きく広げようと、宣伝、広い都民団体への申し入れ、対話と支持拡大に全力をあげています。