日本共産党

2003年3月17日(月)「しんぶん赤旗」

3・15反戦行動各国で


 ロイター通信などによると、十五日の国際反戦統一行動には、次の諸国でも各地の特色に合わせた取り組みが多彩に展開されています。

南北米州

 反戦デモはカナダの二大都市、トロントとモントリオールでも行われ、アルゼンチンでは首都ブエノスアイレスの米国大使館に向けて五千人以上がデモ行進しています。

チリ

 【メキシコ市15日菅原啓】南米チリからの報道によると、同国の首都サンティアゴ市内で十五日、イラクへの武力行使に反対する数千人規模のデモが行われました。

 参加者は「戦争ノー」とスペイン語と英語で書かれた巨大な横断幕を先頭に市内の大通りを行進。主催者の代表が大統領府に立ち寄り、米国による「対イラク攻撃を断固拒否する」と表明したラゴス大統領あての書簡を手渡しました。

 デモに参加した与党民主主義党のヒラルディ党首は、安保理では「戦争を意味するいかなる決議にも反対する」よう政府に呼びかけました。

 世論調査ではチリ国民の83%がイラクへの武力行使に反対しています。

中東地域

 ヨルダンの首都アンマンでは、対イラク攻撃と同国内への数百人の米軍兵士駐留に反対して約五千人がデモ行進。パレスチナ自治区ガザでは約二千人がブッシュ米大統領の人形や米・英・イスラエル国旗を焼いて抗議。トルコではイスケンデルン港への米軍物資・装備の搬入を阻止しようとする行動が行われました。

欧州各国

 イタリアのミラノで行われた反戦集会・デモには主催者発表で七十万人が参加(警察発表は四十万)。同市でのデモとしては「過去最大規模」となりました。ナポリ市長とナポリがあるカンパーニャ州知事も参加しました。

 主催者・伊労働総同盟(CGIL)のエピファーニ書記長は、「最初の爆弾投下とともにイタリアは停止し、労働者は団結して『戦争ノー』の声をあげるだろう」とストで反撃することを表明しました。

 ベルギーの首都ブリュッセルでは、ファンドラノット副首相を含む約三万人がデモ行進。ギリシャのアテネでも二万人が米国大使館に向けてデモ行進しました。デンマークのコペンハーゲンでも約五千人が米国大使館前に集結。スウェーデンの首都ストックホルムでは三千―四千人が反戦行動を繰り広げました。

 イギリスのロンドンではイスラム系市民がイスラム諸国大使館前を行進し、戦争へのいかなる動きにも反対するよう訴えました。

豪州

 オーストラリアのシドニーで十六日、前日に続いて、同市内でニューサウスウェールズ州議会選挙キャンペーン開始演説に立ったハワード首相に対し、百人以上が押しかけ、対米加担、湾岸への派兵に抗議しました。


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