日本共産党

2003年3月17日(月)「しんぶん赤旗」

平和の祈りと行動

イラク攻撃回避 立正佼成会が多彩に


 「アメリカによるイラク攻撃を回避し、平和的解決を」と宗教者が祈りと行動を繰り広げています。立正佼成会(本部・東京都杉並区)のワールドピースAwake実行委員会(代表=国富敬二青年本部長)は、集いや平和のメッセージ運動などにとりくんでいます。

 アメリカ、イラク両大使館前に先月中旬、色とりどりのたくさんの花束が手向けられました。ワールドピースAwake実行委員会が呼びかけた「献花と祈り」の行動です。

 「多くの命が失われようとしているのに、祈りだけでいいのだろうか、何かできないものか」。イラク情勢が緊迫するなか、青年の平和を願う熱意と機運が高まり、一月末に実行委員会が誕生しました。

 外務部の柳田季巳江さんが「戦争反対というだけでなく、“人の命を大切にしているだろうか”と自分の足元から内省し、行動しようという声があがりました。人が戦争の犠牲になることを避け、今を生きる自分の命も大切にし、精いっぱい輝いていこうということです」と説明します。同じ外務部の木下修男さんも「ことしは『平和』を教団のキーワードにしています。青年が自分の心を見つめながら『平和のために何ができるか』と呼びかけあっていったんです」と語ります。

 行動は、街頭でのビラ配布や「平和メッセージ」の作成、意見広告、集い、学習会などです。

 「平和メッセージ」は「すべてのいのちが尊ばれる世界をめざして」をテーマに、大学生以上の会員に呼びかけているもの。ファクスや郵送、Eメールなどで続々と寄せられ、一次分の二千六百五十通をアメリカ、イラク両大使館に届けました。「地球は世界中のみんなの乗り物です。戦争のない平和な世界に」(女性・66歳)、「あなたにも私にも大切ないのちです。武力をもっての制圧には反対です」(女性・32歳)など平和への願いがつづられています。

 この二月には、世界宗教者平和会議日本委員会の「イラク危機の平和解決を願う緊急集会」(滋賀・延暦寺)や新日本宗教団体連合会・首都圏総支部主催の「すべてのいのちを尊び 世界の平和を祈る集い」(東京・千鳥ケ淵)に参加して「祈り」をささげました。

 八日に東京・日比谷野外音楽堂で開かれたワールド・ピース・ナウの集会・パレードにも多数の会員が参加しました。

 山野克典理事長名による小泉首相あてのアピール「すべてのいのちが尊ばれる世界をめざして」は「多くの尊いいのちが、武力攻撃の危険にさらされている現実を決して見すごすことは出来ません」とし、平和解決への努力を求めています。

 柳田さんは「実行委員会はもっといろんなとりくみを検討しています。戦争の犠牲になることを避けねばなりません」と語っています。(綾部健記者)


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