2003年3月18日(火)「しんぶん赤旗」
ブッシュ米大統領が一九九五年から二〇〇〇年まで州知事をつとめた「おひざ元」テキサス州の州都オースティンで十五日、イラク攻撃に反対する集会とデモが行われ、約六千人が参加、「ブッシュは私たちの大統領ではない」「イラク攻撃は私たちの戦争ではない」と唱和しました。同地在住のテキサス大学院生シン・ヒジュさん(30)が、本紙に電話で伝えてきたもの。
集会ではベトナム戦争に参加した退役兵が「戦争がどれだけ民間人を犠牲にするか、私はこの目で見てきた。ブッシュの戦争を阻止しなければならない」と声を張り上げました。オースティン市議会の民主党議員も「世界を米国の思い通りに動かそうとするごう慢な戦争計画だ」と批判しました。
デモ行進を始めた市民は、「私たちが欲しいものは、平和」「いつ欲しいの? いま!」とシュプレヒコールを叫びました。沿道で戦争を支持するグループが「サダム(フセイン・イラク大統領)をやっつけろ」とどなりますが、反戦の声にかき消されました。