2003年3月20日(木)「しんぶん赤旗」
「イラク攻撃をやめろ」「ドント アタック イラク!」――東京都港区のアメリカ大使館前は十九日も、イラク攻撃を強行しようとするアメリカへの抗議の人波が絶えませんでした。
新聞で大使館前の行動を知り都内でのアルバイト前に駆けつけたのは、阿部有寛さん(27)=埼玉県吉川市在住=。「なんとか戦争をやめさせたい。バイトのシフトを替わってもらったので、夕方までいるつもりです。二十一日の集会のチラシも配ります」と、一緒に声を張り上げます。買ってきたばかりの花束と手づくりのプラカードを手にした主婦の田中優子さん(38)。「きょうも何もしないで自宅にいるのはつらくて、出てきました。息子が生まれたとき、湾岸戦争が始まりました。戦争で一番被害を受けるのは子ども、力ずくで戦争をすすめることは許せません」
十日から連日、千葉市から大使館前に通いつづけているのは白岩賢三さん(63)。「実は三日ほど熱を出して寝こんでいたのですが、寝てはいられないと…。ブッシュは初めから戦争をやるつもりで準備をすすめてきた。明らかな侵略戦争です」と高くプラカードを掲げました。
「平和を実現するキリスト者ネット」の一行三十数人も、国会前から同大使館前までデモ行進。「まだ間に合います。戦争をとめるために、ぜひみなさんの力を尽くしてほしい。『イラク攻撃やめろ』の声を届けましょう」と訴えました。