2003年3月22日(土)「しんぶん赤旗」
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米英両国などが国際法を踏みにじって強行したイラク侵略戦争に対し、戦争開始の翌二十日に続いて二十一日にも世界と日本で怒りと抗議の声が巻き起こっています。二十日には、ドイツ各地で計二十万人、イタリア・ミラノで十五万人、英ロンドンで五万人、フランス・パリで七万人、ギリシャ・アテネで十万人など欧州各国でデモ・集会が行われました。日本国内でも、「一分一秒でも早く戦争をやめさせよう」と声をあげ、腕を組み、平和を求めて歩く人たちの輪が広がりました。高校生集会、ワールド・ピース・ナウ、労働組合、平和・民主団体などの行動が……。署名の呼びかけに「何かしたい」と列ができました。
一方的なイラク攻撃への怒りが世界中に高まった二十一日、千二百人の高校生が「ぼくらの手で戦争をとめよう」と東京・渋谷区の宮下公園に集まり、全国高校生平和大集会を開きました。
肩を組み、大きな歌声を響かせる高校生たち。飛び入りを含め、京都、福井、埼玉、愛知、大阪などの代表が舞台から発言。「夢、希望を持っている同世代の人におじいやおばあの苦しみを味わわせてはいけない」(沖縄)、「僕らは平和を求める大きな波のなかにいる。みんなで広げていこう」(兵庫)。
集会後、アメリカ大使館横を通って日比谷公園まで二時間あまりのアピールウオーク。「戦争反対」「いっしょに歩きましょう」と呼びかけられ、「おれも歩くか」と飛び入りする人が次々に現れます。
着いたときに列は千五百人に膨れ上がっていました。
沿道に出て手を振っていた花屋の女性は「仕事がなければ私も参加したいくらい。がんばって」と激励しました。
ジャンベ(太鼓)をたたいていた久保ユキさん(18)と本田小夏さん(18)=ともに埼玉・自由の森学園=は「戦争が始まって落ち込んでいたけど、みんなあきらめてない」「最初のころより参加する人が増えてうれしい」と元気いっぱいでした。