日本共産党

2003年3月22日(土)「しんぶん赤旗」

米英軍

地上軍が本格侵攻

バグダッド空爆続ける


 【ワシントン21日浜谷浩司】米英軍は現地時間二十日未明に続いて同日夜、バグダッドの政府施設などに対する巡航ミサイル攻撃と並行し、クウェートに展開する地上部隊をイラク国内に本格的に侵攻させました。米メディアによると、米軍スポークスマンは二十一日、戦闘で海兵隊員一人が死亡したと発表。イラク側発表によると、バグダッドではミサイル攻撃で三十七人の民間人が負傷しました。

 米第一海兵遠征軍と第三歩兵師団、英海兵隊などが、戦車、装甲車ともにイラク領内に突入。主要石油積み出し港であるウムカスルを占領し、二十一日朝(日本時間同午後)までに国境から約百五十キロの地点まで侵入しました。米英部隊がイラク西部の二つの飛行場を制圧したとの報道もあります。

 米政府は、二十日未明の巡航ミサイルによるバグダッド攻撃がイラクのフセイン大統領と二人の息子を狙ったものだったと認めました。その後、同大統領がテレビに姿をみせました。

 ブッシュ米大統領は二十日午後、「世界をより平和にする戦略」を検討したとし、戦争支援国は「四十カ国以上」に増えた、と強気の姿勢を示しました。米政府は同日、イラク外交官三人を国外退去させ、イラク資産を差し押さえました。他国にも、同様の措置をとるよう迫っています。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp