日本共産党

2003年3月22日(土)「しんぶん赤旗」

イラクの子どもは戦争から生き残る力ない

ベラミーユニセフ事務局長が声明


 国連児童基金(ユニセフ)のベラミー事務局長は十九日、最も弱い立場に置かれているイラクの子どもたちは戦争の影響から生き残れる力を持っていないと強く警告する声明を発表しました。

 同事務局長は、「この戦争とその後にどれだけ多くの子どもたちが生命を失うかを知るすべはない。戦争がどれだけ続き、民生社会基盤にどのような影響がもたらされるかにかかっているが、子どもたちにとって今後の数週間、困難な日々が続くことになろう」と述べました。

 ベラミー氏はイラクの人口の半数が子どもたちであることを指摘、「紛争はイラクの子どもたちに最悪の結果をもたらすだろう」と述べ、「栄養不良の子ども、予防接種をまだ受けていない子ども、住宅から疎開しなければならない子ども、すべての子どもたちが非常に高い危険にさらされる」と語りました。

 同氏は「(戦争開始に先立って)四十万人の栄養不良の子どもに治療食を届けたが、イラクには百万人の栄養不良児がいる。五歳未満児のほとんど全員にはしかの予防接種を完了したが、予防接種ができなかった現在六歳から十二歳の子どもに拡大する時間がなかった」と述べました。


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