2003年3月22日(土)「しんぶん赤旗」
【ワシントン20日浜谷浩司】国連のアナン事務総長は二十日、対イラク開戦について声明を発表し、イラク問題は平和解決の可能性があったことを改めて指摘して、戦争に突入した米国を暗に批判しました。
「私たちがもう少し長く辛抱していればイラクを平和裏に武装解除できただろうし、そうでなくとも、世界はこの問題を集団的決定で解決する行動をとり、その行動により大きな正当性を与え、いまの事態よりもより広い支持を得ていただろう」とのべ、イラク侵攻は正当性を欠き、国際的支持もないとの見方を示しました。
さらに、世界の人々は「国連の権威が示す正当性を重視」し、「不安定と危機に対処する上で、権力を正当性のもとに抑えることを望んでいる」と指摘し、国連の枠内での解決の重要性を強調しました。