日本共産党

2003年3月23日(日)「しんぶん赤旗」

円道まさみさん通信

11歳の僕たちも間違ってるとわかる

イラク攻撃から一夜明け


抗議行動つづくサンフランシスコ

写真
20日、サンフランシスコで行われた反戦行動(円道まさみさん撮影)

 イラク攻撃開始から一夜明けたアメリカでは、ブッシュ政権の侵略戦争に抗議する激しい行動が各地でおこなわれました。

 西海岸のサンフランシスコでは二十日、早朝から反戦・平和グループが結集。平日にもかかわらず、正午には街の中心街を包囲するほどの人が集まり、千五百人体制で警備にあたったサンフランシスコ市警も対処しきれないほどです。厳重な警備と、数え切れないほどのテレビカメラに囲まれたデモ行進は、今までのどのデモよりも緊迫しています。

 参加者の多くは授業をボイコットして来た学生や、仕事を休んで来た社会人です。彼らは口々に、「国家が侵略戦争を始めたというのに、学校や仕事に行き、いつもと変わらない日常を送るなんてできません」と語ります。

 行動に参加した地元の小学生グループは、「今日は学校の授業をボイコットして来ました。校長先生からは処分にあうかもしれませんが、気にしません。十一歳の僕たちでもこの戦争が間違っているとわかるのに、どうしておとなはわからないのでしょう? アメリカにはもっと頭の良い大統領が必要です。この戦争を止めましょう」と、きっぱり。

 途中、デモ行進を武装警官がブロック。反戦を訴える市民のデモ隊と警察のにらみ合いに。デモ行進のルートについて、主催者側と当局でくい違いがあったようです。反戦プラカードを抱える二万人あまりの市民が立ち往生に。

 「これは誰のストリートだ? 市民のストリートだ!」「Move! Move!」(動け)。警察隊に道を開けるよう訴える大コールです。交渉のあと、約二十分後に警察が道路を開放すると今度は、「People United Never Be Defeated!」(連帯した市民は決して滅びない)の大合唱が始まりました。アメリカの市民パワーに圧倒されます。

 戦争する国、アメリカでは今、国家の不名誉な侵略の歴史に終止符を打とうと、市民が日常を返上して立ち上がっています。彼らは口々に言います。「This is what democracy looks like」(これが民主主義の姿だよ)(米カリフォルニア在住)


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