2003年3月25日(火)「しんぶん赤旗」
【パリ23日浅田信幸】イラク危機をめぐり注目をあびた欧米の七人の政治家のなかで、フランス人にとって好感度の一番高いのはシラク仏大統領、最下位はブッシュ米大統領という世論調査結果が二十三日付仏紙ジュルナル・デュ・ディマンシュに発表されました。調査機関IFOPが同紙のために実施しました。
これによると、七人の好感度は高い順に、シラク仏大統領85%、シュレーダー独首相71%、プーチン・ロシア大統領47%、アスナール・スペイン首相24%、ブレア英首相22%、ベルルスコーニ伊首相20%、ブッシュ米大統領14%。
シラク氏とシュレーダー氏の高率は、イラク問題で明確な姿勢が評価されたもの。同様の立場にたつプーチン氏はチェチェン問題での強硬姿勢がマイナス要因になったと同紙は分析しています。
【ベルリン23日片岡正明】独誌『シュテルン』二十四日号によると、最新の世論調査でシュレーダー政権のイラク戦争反対の姿勢を肯定的に評価する意見が81%を占めました。
首相支持率は先月より約10ポイント近く上がって43%、与党社会民主党の支持率も32%と3ポイント上昇しました。
昨年の総選挙以来、首相支持率、社民党支持率が上昇に転じたのは初めて。これまでも、ドイツ国民の間でシュレーダー首相のイラク問題での姿勢や外交的な対応への評価は高かったものの、経済政策のまずさなどから、同首相と社民党の支持率は下がる一方でした。