2003年3月26日(水)「しんぶん赤旗」
【カイロ24日小泉大介】米英両国によるイラク攻撃が激しさを増す中、アラブ連盟(二十一カ国とパレスチナ自治政府が加盟)の外相会議が二十四日、カイロの同連盟本部で開催され、米英によるイラク戦争を非難し、戦争の即時中止と国連安保理会合の緊急開催を求める最終声明を採択しました。米軍の出撃基地となっているクウェートは保留しましたが、カタールとバーレーンは賛成しました。
声明は「イラクに対する米英の侵略を非難する」と明確にのべるとともに、「すべての侵略軍が即時、無条件で撤退し、攻撃を終了することを要求する」と強調。さらに、すべてのアラブ国に対し、イラクや他のアラブ国の主権と領土的一体性を破壊するいかなる軍事攻撃にも参加しないよう自制することを求めました。
声明はまた、米英によるイラク攻撃を「国連憲章の侵害」「国際社会に対する挑戦」と厳しく批判したうえで、イラク戦争停止と軍の即時撤退を実現するための緊急の国連安保理会合の開催を求めました。