2003年3月26日(水)「しんぶん赤旗」
【カイロ25日小泉大介】カタールの衛星テレビ・アルジャジーラは二十五日、前日夜から同日にかけ、米英軍が再びイラク南部のバスラにクラスター(集束)爆弾を投下したと、現地の特派員の報告として伝えました。
同テレビは二十二日に、米英軍がバスラに同爆弾を投下し、イラク側に五十人の死者が出たと報じたばかり。バスラは現在、米英軍による激しい攻撃にさらされており、水道の供給で支障をきたすなど「深刻な人道的危機」(国際赤十字)に直面しています。
クラスター爆弾は一つの親爆弾から約二百もの子爆弾を飛散し、広範囲の標的を一気に攻撃するもの。米英軍のこの無差別の攻撃により、犠牲者増と市民生活の悪化が懸念されます。